あらためまして、あけましておめでとうございます。
新年の令和2年最初のお話しは……

人(家族)にとって、家(住まい)とはいったいなんだろう……という話をさせていただきます。

「いまさら?」と思う方も多いかと思います。それも当然。
私もこの業界で28年目になり、いくつもの新築・リフォームをやらせていただきました。

この業界に大工として入って、1年目は1年目の、5年目は5年目の、10年目には10年目の……そして28年目には28年目の(+いまでは社長としても)思い悩むことがあります。
10年目くらいまでの悩みは、ほとんどが技術面やお客さまとの打ち合わせの話し方、伝え方などの自分に向けての悩みでした。

それ以降は、私達施工側の人間は何のために存在しているのか?お客さまが本当に幸せになれる家を造れているのだろうか?などの、自分達が存在しなければならない理由を探し続けている日々のような気がします。

私がこの業界を辞めても、世の中はなにもなかったように家は造り続けられることはわかっています。しかし私達三幸住宅を頼ってきてくれる方々もいます。それが、私達がこの業界で日々闘わなければならない理由のひとつだと思っています。

ひと言で家を造る(新築・リフォーム)といっても、中身は本当に多種多様……
「安いだけ」「デザインだけ」「お客さまの言いなりの間取り」「耐震等級もあまり気にしていない」「省エネ性は解らない」などなど。
もう片方では……
「高性能住宅やパッシブハウスしか造らない」という会社も多くなってきました。

「どれがダメ」とか、「どれでなければいけない」という事は問題ではないと思っていまして、問題は「施工側・設計側がどれだけ勉強をして、思いを持ってお客さまに細かく伝えられるのか」
そして、これから家を建てようとする方々がいろいろ知った上で、自分達の一生のパートナーになるであろう施工業者を決めていく……というのが、一番良い家づくりだという確信はあります。

最近は国も積極的に住宅に対する方針を打ち出してきていますが、この国の対応にはいろいろな思惑があります。
「CO2削減」や「超高齢化社会」による国レベルの不具合(自然災害、エネルギー問題、医療費や介護費の増大などなど色々)が生じているからです。

国が動き出すと、マスメディアもこの類のことを取り上げることも多くなります。
住環境に関しては、週刊文春や週刊新潮などの記事も増えてきています。例えば週刊新潮1月30日号では、

この中では健康と住環境の関係が特集されています。
私も川越レベルでの住宅業者の中では一番勉強しているという自負はありますが、こういった記事の中には必ず新しい情報やデータがあるので、できるだけ吸収するようにしています。

今回は「室内の温度が人の血圧にどれくらい影響をあたえているか?」というデータでした。
簡単に紹介すると……

(高血圧対策治療ガイドラインによる血圧を下げる対策として)
・減塩 ・野菜や魚の摂取 ・減量 ・運動 ・禁煙
などが推奨されているが、もしこのことを気にせず生活しても……
血圧はせいぜい2〜3mmHg上がる程度
たとえば、血圧を下げる薬を飲んでいる人が、薬を飲み忘れても5mmHg上がる程度

しかし……
平均的な生活習慣の80歳男性で、室温が10度下がった環境に身を置くと、10.2mmHg血圧が上がるというデータがありました。

これだけ具体的な数値で比べてみると、一番大切なのはやはり住環境ではないか?とすら思います。
どんなデータを調べても家の性能向上は、人にとって(家族にとって)いいことしかありません……

ただ、ひとつの壁はコストUPです。
このコストをどの様に一般のお客さまに手の届くところまでもっていくかは、私達施工業者・設計者の技量です。

性能は当たり前として、いかに「デザインをよくするか?」「お客さまが望む生活ができるのか?」
日々「考え」「悩み」そして「実践」していますし、私自身もその一環として「家楽くらぶ」などで一般の方向けに家づくりでの最低限守っておきたいことなどをより多く、広く伝えるような活動をしています。